明鏡

【函館市のいいところ】思い出の食堂とレトロな街散策

2017.02.27

 函館市といえば全国的にも人気のある観光地で「いいところ」を挙げるのも迷うほどだ。昭和40年、18歳の時から14年過ごした土地でもあり、今も年1~2回出掛け旧友との再会、新しい出合いを楽しんでいる。観光や商売に携わる人は、函館に魅力を感じ何度も訪れる人を“函館重症者”と呼ぶそうだが納得がいく。
 ◇何といっても青森県人が多く住んでおり親密さを感じる。札幌や旭川と違って津軽弁も通じるのが心強い。昨年、本紙夕刊の連載「青函ひと物語」に、函館駅前の大門地区で「津軽屋食堂」を経営する女性が紹介された。私もよく足を運んだ。弘前出身の人が戦後に開いた店を、その方の父親が店名もレシピも変えずに引き継ぎ3代目になるのだという。今も続けているその心意気に感動した。
 ◇また、函館は映画やドラマのロケが多く、ロケ地巡りの旅も楽しい。電車やバスを利用して短時間で目的地に行けるので、旅行者にとってはうれしい限りだ。私のお気に入りは、レトロな建物や喫茶店がある元町界わいの散策である。自分も70代に突入したが、健康に留意し、この先も函館を訪ねて「いいところ」を発見していきたい。
 (青森市・井上正剛)

(東奥日報社)