東青

武者絵のぼり、制作追い込み/弘前

2017.04.03

仕上げ作業が進む武者絵のぼり

仕上げ作業が進む武者絵のぼり

 

 子どもの成長を願って端午の節句に飾る「武者絵のぼり」の制作が青森県弘前市田町の高橋勝良さん(57)の染工場で、大詰めを迎えている。
 家紋を染めたのぼり旗に鮮やかな武者絵を描いた武者絵のぼりは、武家社会の風習だったが、その後、城下町を中心に全国に広まった。
 高橋さんは着物に家紋を描き入れる紋章上絵師(もんしょううわえし)。昨年秋から下絵作業に取りかかり、もち米と米ぬかで作ったのりを塗って輪郭を形成。生地に顔料を付けて加熱し、色を定着させる工程を3月までに終えた。
 現在は仕上げの「顔描き」の段階。魔よけの神「鍾馗(しょうき)」を題材にした絵のぼりが掲げられた工場内で2日、高橋さんが髪やひげなど細かい部分に丁寧に墨を入れていた。
 初節句を迎える孫への贈り物として県内外から注文があるという。約35年前から制作を続けている高橋さんは「初節句は一生で一度。お祝いの気持ちを込めて描いている」と話す。作業は4月中旬まで続く。

(東奥日報社)