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米国人留学生 六戸に感謝「サムライ姿になれた」

2017.05.30

「住んでみないとその国の文化は分からない」と、青森県の高校生にもチャレンジを勧めるロンバーディさん=5月9日、六戸高校

「住んでみないとその国の文化は分からない」と、青森県の高校生にもチャレンジを勧めるロンバーディさん=5月9日、六戸高校

 2016年8月から六戸高校に留学している米国人マイケル・ロンバーディさん(18)=メーン州キタリー町出身=が、6月に帰国する。日本文化を学ぶ地に青森県六戸町を選び、地元の祭りや農作業に参加して「地方や田舎の良さ」を感じたという。帰国を前に日本語で取材に応じ「素晴らしい体験ができたのは、親切な町の人たちのおかげ。本当にありがとう」と、約10カ月の滞在を振り返った。
 -六戸町での暮らしは。
 「最初の3カ月は『何もないところだな』と思った。でも、自然が多くリフレッシュできるし、人の活気もある。そのバランスがよく取れている町だと、少しずつ気が付いた」
 「温泉に初めて入り、ストーブのまき割りもした。年末や正月に地区の公民館を回ったら、みんな優しく迎えてくれた。六戸に来て良かったと思った」
 -印象に残る思い出は?
 「六戸秋まつりで、山車に乗り太鼓をたたいたこと。日本語が不慣れでも僕の太鼓の音でみんな一つになり、気持ち良かった。都会に留学していたら経験できなかった。関わる人たちのオーラもすごい。山車造り、お囃子(はやし)、仮装行列など、一生懸命だった」
 「トマト栽培も手伝った。気温40度のビニールハウスで土を耕す作業はベリーハード。六戸は農業の町で、多くの農家が毎日こうして闘っている。『ご苦労さまです』と言いたい」
 六戸高校では同級生と授業を受け、弓道部や華道部、茶道部の活動にも参加。日本文化を貪欲に学んだ。自身の体験から、青森県の高校生にも異文化交流を積極的に勧めたいという。

昨年9月、熊野神社の神事で使われる裃(かみしも)を試着。「夢だったサムライの姿になれた!」

昨年9月、熊野神社の神事で使われる裃(かみしも)を試着。「夢だったサムライの姿になれた!」

 -青森県の高校生に伝えたいことは?
 「国の文化はその国に住んでみないと分からない。僕はインターネットを通じて日本に興味を持っていたが、地域の歴史ある祭りを大切にしていることなど知らなかった。今は国際化の時代。国際的な考え方を身に付けるためにも、留学は良い経験になると思う」
 「言葉も文化も違う中で過ごし、最初はつらいこともあった。でも、頑張れば(状況を)プラスに変える力が自分にあると分かった。この町で暮らしたことは大きな自信になった」
 ロンバーディさんは最後に、六戸町の人たちへのメッセージを語った。
 「僕たちは文化、顔、言葉が違っても同じ人間で、楽しく生きることができることを教えてくれた。米国にひとまず帰るが、将来は日本に住みたいと強く思った。素晴らしい体験をさせてくれた六戸の皆さん、本当にありがとうございました」

(東奥日報社)