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「ナニャドヤラ」厳か 慰霊の舞

2017.06.05

十来塚(中央)を取り巻き、ナニャドヤラを奉納する保存会の会員たち

十来塚(中央)を取り巻き、ナニャドヤラを奉納する保存会の会員たち

 イエス・キリストが逃れ来て、天寿を全うしたとの伝説がある青森県新郷村で4日、村観光協会主催の「キリスト祭」が開かれた。厳かな雰囲気の中、盆踊り「ナニャドヤラ」などを奉納、この地に眠るとされるキリストの霊を慰めた。
 祭りは今年で54回目。戸来地区のキリストの里公園には、県内外から多くの来場者が集まった。慰霊祭では大会長の櫻井雅洋村長が「ロマンあふれるキリストの墓の風情を満喫して」と呼び掛けた。
 神事や村無形民俗文化財の田中獅子舞に続き、村ナニャドヤラ芸能保存会の会員21人が登場。墓とされる「十来(とらい)塚」を取り巻き、「ナニャド~ヤラ、ナニャドナサレ~ノ」の歌声と太鼓に合わせて伝統の踊りを奉納した。
 米国カリフォルニア州から訪れた、水産会社勤務のクリス・ザネラさん(44)は「みんな楽しそうで、信仰も厚いように見えるのは何より」と興味深げ。「私も『神を訪ねる旅』を満喫しているよ」と笑顔を見せた。
 また、公園ポストに寄せられた短歌の入賞者を表彰。最高賞の天位には、一般の部は敦賀幸蔵さん(72)=五所川原市=、中学生の部は上野山稚菜(わかな)さん(野沢中3年)、小学生の部は小林愛美(あみ)さん(戸来小2年)がそれぞれ選ばれた。

(東奥日報社)