エリア ニュース 中南

樹齢400年、白神「マザーツリー」診断へ

2017.06.14

樹勢の衰えが指摘されているマザーツリー=13日午後

樹勢の衰えが指摘されているマザーツリー=13日午後

 推定樹齢400年とされる白神山地のブナの巨木「マザーツリー」の樹勢が衰えている可能性があるとして、樹木医などが月内にも診断することが決まった。診断結果が判明した後、治療方針を検討する。13日、青森県西目屋村の白神山地ビジターセンターで開かれた「白神山地周辺の森林と人との共生活動に関する協議会」で、参加団体から報告された。
 マザーツリーについては「津軽人文・自然科学研究会」の新岡義重会長が報告した。昨年、県樹木医会事務局長の斎藤嘉次雄さんとツリーを見た際、葉の状態などから樹勢の衰えと早期治療の必要性を指摘されたという。
 同研究会などは斎藤さんらの協力を得てツリー再生を目指す方針を決め、津軽森林管理署の了承も得た。同研究会が協力する、日本ユネスコ協会連盟主催の植樹活動が10年目の節目を迎えることから、連盟側から資金提供を受けるという。
 新岡会長は「マザーツリーは白神山地のシンボル。治療しても助からない可能性もあるが、このまま放って枯らしてしまうことはできない」と強調した。
 一方、協議会の複数の委員からは「自然の摂理に任せるべきでは」などの声も上がった。
 弘前大学白神自然環境研究所の石川幸男教授は「自然に人手を加えないことを前提にしている」とし「昨年、マザーツリーの枝先が枯れていて心配していた。地元の皆さんの総意で治療をするならいいと思う」と述べた。
 斎藤さんは取材に「木が弱っていると感じ、詳しく調査した方がいいと思った。今月末にも最初の診断をしたい」と話した。診断結果は関係機関や団体などに報告し、治療方針を立てるという。

(東奥日報社)