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南部氏の歴史に思い、児童が発掘体験/南部

2017.06.15

聖寿寺館跡で体験発掘をする名久井小6年生

聖寿寺館跡で体験発掘をする名久井小6年生

 青森県南部町の名久井小6年生23人は13日、同町小向舘の国史跡「聖寿寺館跡(しょうじゅじたてあと)」の発掘を体験し、ふるさとの歴史に思いをはせた。
 聖寿寺館跡は15世紀後半から16世紀前半にかけ、県南を中心に津軽地方、岩手県北と秋田県の一部を支配した三戸南部氏の城館跡。町教委が1993年から発掘調査を始め、2004年に国史跡に指定された。
 これまで国内最大級の竪穴建物跡、中国や国内産の陶磁器などが出土し、町教委の16年度発掘調査では、室町・戦国期東北最大の掘立柱建物跡が確認された。
 町教委は、町内の児童たちに町の歴史を学んでもらおうと、07年から聖寿寺館跡での体験発掘を行っている。体験発掘に先立ち、町教委史跡対策室の布施和洋総括主査が、4月にオープンした同館跡案内所で三戸南部氏の歴史などを児童たちに説明した。
 掘立柱建物跡北側の発掘現場に移動した児童たちは、移植ベラで慎重に土を掘り、何かが出土すると遺物かどうかを確認した。中には、青銅製の鋲(びょう)、鉄製のくぎや小刀、青磁の椀(わん)のかけらなどを掘り当てた児童もいた。
 よろいの一部とみられる鉄製品を見つけた稲津(いなつ)陽翔(はると)君は「最初は何か分からなかったけれど、うれしかった。町の歴史も勉強したい」と笑顔を見せた。

(東奥日報社)