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十和田・蔦川の魚道改良施設が完成

2017.06.16

地図(2)の整備前(写真左、2012年11月)、整備後(同右、13年3月)。下流側(写真手前側)の川底が下がったため、砂防施設の改築に伴い魚道を新設した(県上北地域県民局提供)

地図(2)の整備前(写真左、2012年11月)、整備後(同右、13年3月)。下流側(写真手前側)の川底が下がったため、砂防施設の改築に伴い魚道を新設した(県上北地域県民局提供)

 青森県十和田市の十和田八幡平国立公園内の蔦川で県が2009年から進めてきた、蔦川魚道改良施設の完成を祝う会(主催・奥入瀬地区漁協協議会)が15日、現地で行われた。市内の園児が同河川にイワナを放流し、関係者が魚道の状況を視察した。
 今回整備したのは、蔦川が奥入瀬川と合流する地点付近までの約2キロの区間。約20年ほど前までに砂防施設と共に整備した魚道が、老朽化して機能低下したため、09年11月から工事に着手。魚道3カ所を新設、3カ所を改良して16年3月までに完了した。その後の県の調査で、今回の整備により魚の遡上(そじょう)などに大きな影響がないことが確認されたことから、約1年越しで「祝う会」が開かれた。

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 通天橋付近の蔦川砂防公園で行われた式典で、同協議会の川村愼一会長は「蔦川を生き生きとした川にして、旧十和田湖町地区の観光地の一つにしていきたい」とあいさつ。県産業技術センター内水面研究所の松田忍技能技師が、イワナの放流のために招かれた、市内のさつき幼稚園、すずらん保育園の年長児計約50人に向け、イワナの生態や魚道を整備する意味を説明した。
 園児たちは川岸に移動し「大きくなってね」と声を掛けながら、イワナの稚魚1万匹を放流した。
 式典後、県上北地域県民局など関係者らが、新設・改良された魚道を視察。同県民局の吉田正彦河川砂防施設課長は「今後も維持管理に努め、環境に支障の出ないようにしていきたい」と話していた。川村会長は「夢にみた完成。魚の道がようやくできた。自然産卵・ふ化が増えれば」と今後に期待を寄せた。

(2017年6月16日付朝刊 東奥日報掲載)

(東奥日報社)