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【青森LOVERSが選ぶ 私の絶景】雛岳山頂から(青森)/外崎正賛成さん

2017.08.28

0828j 八甲田山系の雛岳(標高1240メートル)は一番身近な「地元の山」。うちの店(青森市田代平の「レストハウス箒場(ほうきば)」)のすぐ裏に登山道の登り口があるので、毎日当たり前にある存在ですね。
 登り口の標高は600メートル。酸ケ湯温泉のあたりよりも低いから、長い距離、ブナ林の中を歩いて行ける。それは八甲田山系の他の登山道と絶対的に違うところです。山頂のすぐ手前まで広葉樹が続くので、強い日差しを浴びないし、新緑も、今みたいに緑が濃い時期も、紅葉もすごくきれい。
 そして、山頂でぱっと視界が開ける。この写真は数年前の秋、山頂直下の岩に上りセルフタイマーで撮りました。左が高田大岳、隣が大岳で、稜線(りょうせん)続きの井戸・赤倉岳と続く。北八甲田が一望できる山頂からの眺めは、いつ行ってもいい。晴れていれば最高です。特に9月中旬から10月はにぎわいますよ。

<とのさき・まさなり 1965年、青森市生まれ。青森東高卒。田代平でレストハウス箒場を経営し、冬は山岳スキーガイドとして活躍。9月15~18日に店裏の森で写真展を開く>

<とのさき・まさなり 1965年、青森市生まれ。青森東高卒。田代平でレストハウス箒場を経営し、冬は山岳スキーガイドとして活躍。9月15~18日に店裏の森で写真展を開く>

 私なら午前中のうちに行って帰って来られるので、月に一度は登って少し手入れをしたり大きな変化がないか様子を見るようにしています。山は、そこに暮らす人が手入れをしてずっと成り立ってきたものでしょうから、誰か一人そういう人がいないとね。
 この箒場に祖母(故イマさん)が店を開いて47年、私が働き始めてもう32年。家族構成の変化や時代の流れで、昔に比べれば山で一日中のんびり遊ぶような家族連れは減ったけど、山を好きな人たちは変わらずいてくれるし、山の魅力を伝え続けたい。ブログや写真展も、そんな思いから。本格的な登山じゃなくても、山の雰囲気を好きになって、山に足を運んでくれる人が増えたらうれしいなって思います。

(東奥日報社)