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100年超える老舗料亭を観光資源に/黒石

2017.11.15

芸者などが写った古い写真を見せて昔の説明をする大舘代表(左)=14日、黒石市の富士見館

芸者などが写った古い写真を見せて昔の説明をする大舘代表(左)=14日、黒石市の富士見館

 築年数や営業年数が100年を超える全国の料亭17軒の組織「百年料亭ネットワーク」は14日、青森県黒石市で国内の旅行会社社員を招いたモニターツアーを開いた。参加者は、県内で唯一会員となっている料亭・富士見館(同市、大舘むつ子代表)の歴史ある建物や地元食材を使った料理を堪能し、観光資源としての可能性を探った。

 黒石市を訪れたのは、東京や仙台などの支店に勤務する近畿日本ツーリストの社員ら4人。藩政時代の風情を残す同市中町のこみせ通りを見学した後、1895(明治28)年創業の富士見館を見学し、同市の観光関係者と意見を交わした。

 館内には、創業後間もなく完成したケヤキの橋や、古いはり、柱、建具が残っており趣がある。

 参加者は「格子状の古い建具は外国人に好まれる」などと言いながら写真に収めていた。また、かつての芸者の写真を珍しそうに眺めていた。

 参加した近畿日本ツーリスト東北の川村晃・東北地域誘客インバウンドセンター所長は「これだけの建物が維持されきちんと残っているのは珍しい。四季折々の借景もあり素晴らしい」と話した。一行は17日まで秋田県や長野県を回る。

 富士見館によると、9月に台湾の旅行代理店関係者が視察し、来年1月には台湾の旅行会社やメディア関係者ら20人ほどが同館を訪れる予定だという。

 百年料亭ネットワークは新潟県上越市の料亭「宇喜世」を営む大島誠社長が中心となり3月に発足。百年料亭のブランド化や相互送客の仕組み作りを目指しており、本年度、観光庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」に採択された。

(東奥日報社)