三八

華屋台で舞い20年 80歳西川さん有終

2016.08.04

華屋台の上で踊る西川さん(右)=3日夕、八戸市

華屋台の上で踊る西川さん(右)=3日夕、八戸市

 青森県八戸市で3日行われた八戸三社大祭「お還(かえ)り」の行列で、日本舞踊西川流師範・西川鯉一二(こいかず)さん(80)が自身最後となる「華屋台」に立ち、華麗な舞を披露した。「支えていただいた皆さんに感謝している」と西川さん。1時間余りを舞い切り、20年間の思い出とともに、すがすがしい表情で華屋台から降りた。
 華屋台は明治時代、芸者たちが神社の行列に参加したのが始まりとされる。西川さんはこの日、お還りの行列の最後尾を彩る華屋台に、ほかの流派の師範ら5人と上がった。行列の途中、沿道の市民らからは手拍子や温かな拍手が。西川さんは「頑張って」の声援に笑顔で応えていた。
 1997年に華屋台が復活して以来、西川さんは毎年、八戸小唄に合わせて屋台で華やかな踊りを披露してきた。しかし「気力も体力もあるうちに、次の世代に引き継ぎたい」と決意。20年の節目で屋台を降りることにした。
 「気を抜くことを嫌い、プロ意識を持って踊ることが私たちの流儀。その気持ちを最後まで貫くことができた。次の世代にもしっかりと伝えていきたい」と西川さん。来年からは、指導役として華屋台を支える。

(東奥日報社)