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外国人ツアー客、佐井・矢越の歌舞伎出演

2018.03.05

「白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場」に出演した葉定全さん(右から2人目)と、ルーシー・デイマンさん(同3人目)

「白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場」に出演した葉定全さん(右から2人目)と、ルーシー・デイマンさん(同3人目)

 青森県佐井村の矢越地区生活改善センターで4日、「矢越地区春祭り 芸能発表会」が開かれ、モニターツアーで同村を訪れている外国人2人が歌舞伎の舞台を踏んだ。堂々と見えを切り、観客から盛大な拍手を受けた。


 矢越地区の「矢越の歌舞伎」は、明治中期に上方の役者中村菊五郎・菊松夫妻が伝えたのが始まりとされる。後継者不足などで途絶えた時期もあったが、1975年ごろに復活、2000年には有志が保存会を結成し、全国でも珍しい漁村歌舞伎を伝承してきた。

楽屋で歌舞伎の化粧を施されるルーシー・デイマンさん

楽屋で歌舞伎の化粧を施されるルーシー・デイマンさん

 ツアーは昨年度、村の事業の一環で、インバウンド(訪日外国人旅行)向けの地域の魅力を発掘する調査を実施した大日本印刷が企画した。ツアーには、ともに東京都の会社員、葉定全(ようていぜん)さん(41)=台湾出身=と、ルーシー・デイマンさん(27)=オーストラリア出身=が参加した。事前にアルファベットで記された台本を読み込み、3日から同村を訪れ、本番に備えた。

 4日、2人は「白浪五人男 稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」に出演。それぞれ長いせりふを何とか言い切り、最後は堂々と見えを切った。笑いと拍手が起こり、会場は大盛り上がりだった。

 


 葉さんは「みなさんにサポートいただき緊張が解け、楽しめた。日本の文化を体験できる貴重な機会となった」、デイマンさんは「歌舞伎を見るのは初めて。やってみたら楽しかった。日本語の勉強にもなった」と笑顔で話した。

 

(東奥日報社)