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東京・浅草で「古作こぎん研究会」

2018.03.05

山端さん(右から2人目)が作成した「こぎん文献絵巻」を見ながらこぎんの歴史を学ぶ参加者=4日、東京・浅草

山端さん(右から2人目)が作成した「こぎん文献絵巻」を見ながらこぎんの歴史を学ぶ参加者=4日、東京・浅草

 首都圏などのこぎん刺し作家や愛好者が集まり、こぎんの歴史や伝統的な図柄を学ぶ「古作(こさく)こぎん研究会」が4日、東京・浅草のアミューズミュージアムで開かれた。明治20年代後半までに津軽地方で作られた貴重な「古作こぎん」の着物も展示され、参加者は実際に触ったり写真に撮ったりしながら、先人が生み出したこぎんの奥深い魅力に触れていた。


 同日の研究会は、デザイナーで青森県おいらせ町出身の山端家昌さん(34)=東京都在住=が主宰し、こぎんの研究や情報発信を行っている「kogin.net(コギンドットネット)」が企画した。


 山端さんは、江戸時代から平成までのこぎんに関する文献を一覧にまとめた自作の「こぎん文献絵巻」を披露。麻布の保温性や強度を高めるために農村で生まれたこぎん刺しは、社会の変化とともにいったんは廃れたものの、後に手芸としてブームになり、民芸の視点からも脚光を浴びるようになった歩みを紹介した。

 

古作こぎんを撮影したり手で触れてみる参加者

古作こぎんを撮影したり手で触れてみる参加者

 山端さんは「こぎんは機能性から生まれたが、明治の女性たちもオリジナルの図柄を競い合い、ファッションとして楽しんでいた。世界に誇れるものだということを改めて知ってほしい」と呼び掛けた。

 会場では、弘前市のこぎん収集家・石田昭子さん(89)が集めた古作こぎんも参加者の関心を呼んでいた。

 研究会は午前、午後と2回行われ、大阪や仙台などからも約40人が参加した。独学でこぎんを製作しているという広島県の松浦順子さんは「たくさんの話を聞き、こぎんの世界の深さを知った。もっと勉強し、広島でもこぎんを広めたい」と話していた。

(東奥日報社)