グルメ2017年 プレミアムグルメ 中南

気取らず、素朴な、あったかいスペイン料理

2018.03.09

DSC_0089_内観弘前市のかくみ小路にある「Saian Patio」(サイアン・パティオ)。市内でも珍しいスペイン料理店として、1989年にオープンしました。

店主の堅田敏治さんは、バルセロナ五輪開催の気運をきっかけにスペインに興味を持ったとか。「お米を使ったパエリアは、日本でも受け入れられやすいのでは」と、お店で出すようになったそうです。

階段を上って扉を開ければ、隠れ家風でいて家庭的な、居心地のいい空間が広がっています。

 

 

 

DSC_0068_料理全体メニューはスペイン料理に限らず、パスタ、ラザニアなど、種類も豊富。900円(税込み、以下同)から楽しめます。冬季限定というラクレットチーズのポークソテー(1800円)も気になりますが、ここはやっぱりお店の看板料理を食べたい!

同僚と連れ立って「お昼のパエリアコース」(1人前2700円、2人から注文可)をお願いしました。

まずはスペインの小皿(おつまみ)料理「タパス」3種。この日はベーコンとホウレンソウのキッシュ、ピクルスとナッツたっぷりのテリーヌ、そしてイベリコ豚を使ったスペイン産生ハム「ハモン・イベリコ」とソーセージ「チョリソ・イベリコ・ベジョータ」です。

ワインやビールを追加して、ゆったり昼飲みもよさそうです。

スペイン語で「刻んだニンニク」を意味するというアヒージョの具材は、エビとマッシュルーム。うまみたっぷりのガーリックオリーブオイルをパンに浸して食べるともう、手が止まりません!

 

DSC_0050_パエリヤ生米から炊くパエリアは、注文から完成まで30~40分かかりますが、おいしい料理とおしゃべりを楽しんでいると、あっという間。目の前に熱々のパエリア鍋が置かれます。肉、エビ、貝、イカ…。食べ応えがあり、お米にはいろいろな具材のうまみがぎゅっと閉じ込められています。おこげがまた最高です。

*写真の料理はいずれも2人前。パエリアは人数に応じて大きなパエリア鍋で提供されます。

 

 

 

 

DSC_0080_デザートデザートは、卵の味が優しい手作りプリン。スペイン語で「フラン」と言うそうです。堅田さんいわく「スペインの人は卵が大好き」なんだとか。コーヒーもいただいて、おなかも心も満たされました。

 

 

 

 

 

 

DSC_0102_堅田さん※背後の生ハムもできるだけ入るようお願いしますお米やお肉などの食材は青森県産ですが、スペイン料理に欠かせないオリーブオイル、サフラン、生ハムは本場産にこだわっている堅田さん。

とはいえ「ニンニクは青森県産の方がいいですね」と笑って話していました。

「パエリアは人と人が仲良くなれる料理」と堅田さんは言います。「大きなパエリア鍋が出てくるとわっと盛り上がるし、取り分けるのをきっかけに会話も弾むんです。そうやってお客さんが笑顔になるのを見ると、うれしいですね」。

堅田さんによると、ここ10年ほどでようやくスペイン料理が認知されるようになってきたそうです。

気取らず、素朴な、あったかいスペイン料理。

その魅力が多くの人に伝われば―と願っていました。

(弘前支社・の)

 

【Saian Patio(サイアン・パティオ)】

住 所:弘前市新鍛治町8(かくみ小路内)

電 話:0172-37-2803

営業時間 ランチ  午後0時~2時

     ディナー 午後5時半~10時

定休日:火曜、祝日

(東奥日報社)