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ユートリーで展示へ若手が「ハーフ山車」制作

2018.03.26

ユートリーで展示する「ハーフカット山車」を作る各山車組の若手制作者たち

ユートリーで展示する「ハーフカット山車」を作る各山車組の若手制作者たち

 青森県八戸市のユートリーで展示される八戸三社大祭の「ハーフカット山車」を、各山車組の若手メンバーが共同制作している。市が7月をめどに進める展示改装事業の一環。各山車組の制作者がともに作業する機会はこれまでほとんどなく、参加者は制作を通じて技術を学び合い、互いに刺激を受けながら交流を深めている。
 ユートリーでは天皇皇后両陛下が観覧した「天覧山車」を市が25年間展示し、2月に解体・撤去した。新たな展示物の一つであるハーフカット山車は、山車を正面部分から奥行き半分ほどまで再現したもので、山車組関係者でつくる「はちのへ山車振興会」が制作。天覧山車から人形の顔部分など一部を再利用する。テーマは子どもたちや外国人観光客に分かりやすいようにと、「西遊記 孫悟空奮戦の場」とした。
 各山車組の山車制作が本格化する前の4月に完成させようと、若手ら約40人でつくるプロジェクトチームが3月から、3カ所に分かれ作業を進めている。
 現場を取りまとめる十一日町龍組の山車製作責任者石橋元平さん(36)は「皆、山車好きで良いものを作りたい気持ちは同じ。お互いにどう作っているかを見て、学び合う場にしたい」と話す。
 内丸親睦会(同市内丸)の山車小屋では、構想を描いた絵を基に、参加者同士がその場でやりとりを重ね、発泡スチロールを加工して飾り物を仕上げるなどの作業に当たっている。参加者最年少で、同親睦会の大塚皓斗さん(八戸工業高3年)は組を超え先輩たちから作業を教わり「いずれは龍、馬など大きいものを作れるようになりたい。作り方を見て学びたい」と意欲を見せる。
 同振興会で今回の制作事業を担当する工藤和幸理事(48)は「今回をきっかけに、現場レベルの交流と技術向上の機会を設けていければ」と話している。

(東奥日報社)