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国文化財の土蔵をレストランに ボランティアら改装/大鰐

2018.05.17

土蔵の壁を漆喰で丁寧に塗っていくボランティアの参加者

土蔵の壁を漆喰で丁寧に塗っていくボランティアの参加者

 明治期に建てられた青森県大鰐町の温泉旅館「ヤマニ仙遊館」の土蔵が、今年夏にレストラン・カフェバーに生まれ変わる。国登録有形文化財の土蔵を活用し、温泉街の振興を図る。同館関係者とボランティアが、建物の再生に胸を膨らませて土蔵内の改装に励んでいる。
 土蔵は1897(明治30)年ごろに建てられ、かつて旅館で使っていた食器や布団などが保管されていた。現在、旅館は休業中で土蔵も活用していない。
 同館5代当主の菊池啓介さんが、温泉街の集客増を目的に飲食店としての利活用を発案。空き家などを再生して中南地域の活性化を目指す任意団体「Zuppa(ズッパ)」に改装の協力を呼び掛けた。レストラン・カフェバーの運営者は既にめどがついており、8月ごろに開店する予定。
 12日、同団体の会員ら5人が弘前市の工務店「エルシィホーム」を経営する菊池さんの指導を受け、土蔵内の壁と柱に漆喰(しっくい)と柿渋を塗る作業を行った。
 菊池さんは「広く地域に開放し、ランチを中心にお酒も提供して温泉街に人が集まるようにしたい」と語る。小規模の会合ができるスペースも用意する計画という。
 ズッパの福士一也さん(36)は「漆喰塗りはなかなかできない体験だった。どんな店になるのかイメージして作業するのが今後の楽しみ」と話した。
 5月下旬も改装を予定。ズッパは改装に興味がある人の参加を呼び掛けている。詳細は同団体のフェイスブックへ。

(東奥日報社)