エリア ニュース 西北

7月、森英之進の作品鑑賞ツアー/五所川原

2018.05.28

森の面を使った「津軽神楽」奉納=2017年7月21日、五所川原市の神明宮

森の面を使った「津軽神楽」奉納=2017年7月21日、五所川原市の神明宮

 青森県五所川原立佞武多(たちねぷた)の原型となる巨大ねぷた制作にかかわった彫刻家・仏師森英之進(1872~1958年)の業績を後世に伝えていこうと、五所川原市のNPO法人かなぎ元気倶楽部は7月11日、同市を中心に作品鑑賞ツアーを計画している。コースには、一般公開されていない高山稲荷神社(つがる市)本殿の「向拝巻龍」などが含まれており、担当の毛内秀登さんは「貴重な作品をじっくり鑑賞していただきたい」と話す。
 森は彫刻家前田常吉らに師事し、数々の仏像や彫刻作品を残しているほか、鯵ケ沢町「白八幡宮大祭」の山車人形を制作、明治から大正にかけて五所川原の巨大ねぷた制作を監修するなど地域の祭りにも携わっている。

森が制作した高山稲荷神社本殿の「向拝巻龍」(同神社提供)

森が制作した高山稲荷神社本殿の「向拝巻龍」(同神社提供)

 ツアーでは、作家太宰治の生家「斜陽館」1階の仏間にある欄間や法永寺(五所川原市)の鬼子母神像、神明宮(同市)で奉納される「津軽神楽」、高山稲荷神社の「向拝巻龍」などを鑑賞する。

 同神社の本殿は、五所川原の豪商「布屋」邸にあったものを移築した。建物は名匠堀江佐吉によるもので、森たちが彫刻を担当した。本殿を守るように左右の柱にあしらわれた巻龍は鮮やかな金色に輝く。権禰宜(ごんねぎ)の松橋淨嗣さん(59)は「本殿の前に立つと圧倒されます」とその迫力を伝える。
 また、当日は神明宮の宵宮前夜祭に合わせて奉納される県無形民俗文化財「津軽神楽」を鑑賞する。神楽には森が制作した面を使用する。毛内さんは「森の面を使い、津軽の宮司たちが継承してきた舞を楽しんでもらいたい」と話す。
 問い合わせ・申し込みは「また旅くらぶ」(電話017-752-6705)。

(東奥日報社)