エリア ニュース 西北

さなぶり荒馬 勇壮に 「金木町虫送り」で披露

2018.06.18

藩主の「橋渡り」を披露する金木さなぶり荒馬保存会のメンバー

藩主の「橋渡り」を披露する金木さなぶり荒馬保存会のメンバー

 藩政時代から伝わる青森県五所川原市金木町の「金木町虫送り」が16日、同地区で行われた。津軽藩主や従者らに扮(ふん)した住民たちが五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願いながら商店街を練り歩いた。
 金木町虫送りで披露する「金木さなぶり荒馬」は、津軽藩4代藩主津軽信政公の姿を伝えたものとされている。視察で金木を訪れた信政公が、馬に乗ったまま「供奴(ともやっこ)」に手綱を取らせ、丸木橋をさっそうと渡った雄姿を踊りにして残したという。県無形民俗文化財に指定されている。
 後継者不足のために一時途絶えていたが、金木さなぶり荒馬保存会のメンバーが2015年に約30年ぶりに復活させた。
 保存会のメンバー約40人は金木八幡宮で奉納を終えた後、太宰治記念館「斜陽館」前の駐車場で金木さなぶり荒馬を披露した。軽快な囃子(はやし)に合わせた勇壮な踊りをレンズに収めようと、多くのカメラマンがシャッターを切っていた。
 町内運行では太刀振り、獅子舞、荒馬のメンバーが囃子に合わせて踊りながら地区中心部を回った。行列を見送った地元の津島徹さん(63)は「伝統芸能が復活して良かった。特に子どもが入って継承しているのがいい」と話した。
 太刀振りで踊りを披露した金木小6年の成田一心(いっしん)君(11)は「回るところが難しかったがうまくできた。最後まで頑張って踊ります」と元気よくこたえていた。

(東奥日報社)