明鏡

【青森市のいいところ】ベイブリッジ歩き夏の青森港を望む

2016.08.17

 過日、青森ベイブリッジの八甲田丸側の階段を上りきり、海岸側の歩道に立った。まず目に入るのは、高強度コンクリートを使用した全高81メートルを超す主塔と、その最上部から斜めに路面に延びて固定されている、直径20センチほどの40本のケーブルである。主塔は2本あり、合計80本のケーブルが橋の中央部をつり上げているかのように見え、その外観と配列は壮観である。
 ◇目を海側に転じると、真下には八甲田丸が係留されていて、その船尾と接するように「機械遺産」である「可動橋」が見える。「可動橋」は連絡船に車両を積み込むために大正14年に供用開始された、100年に近い星霜を経た設備群。見下ろす八甲田丸周辺は地上で見るのとは違う、風趣に富んだ景観を呈している。
 ◇さらに、目を上方に向けると新中央埠頭(ふとう)が目に入る。埠頭から「青森ベイプロムナード」と呼ばれている、ウッドデッキの付いた遊歩道が整備されている。遊歩道の先端にあるのが白くて小さな灯台、呼称「青森港北防波堤西灯台」。さらに遠くを望むと夏泊半島と外ケ浜一帯が目に入る。ベイブリッジの歩道を東へ10分ほど歩くと、グリーンにライトアップされたアスパムが目の前に迫る。海上散歩でもしたかのような気分で、アスパム前の階段を下りて地上に立った。
 ◇ねぶた祭は終わったが、アスパムは開館30周年記念のイベントが継続開催中であり、館内はにぎわいを見せていた。ラッセランドへ回ってみると、熱気にあふれていたねぶた小屋に静寂が戻り、初秋の潮の香りが漂い始めていた。 (青森市・太田直樹)

(東奥日報社)