三八

山車作りの技次代へ 三社大祭吹上組 10年連続最優秀祝う

2016.10.01

鏡開きをして山車製作の10年連続最優秀賞受賞を祝う関係者

鏡開きをして山車製作の10年連続最優秀賞受賞を祝う関係者

 八戸三社大祭の山車審査で10年連続最優秀賞に輝いた吹上山車組(秋山実委員長)がこのほど、青森県八戸市の八戸パークホテルで祝賀会を開いた。関係者約130人がこれまでの労をねぎらうとともに、国重要無形民俗文化財の同大祭と、山車製作技術の伝承へ誓いを新たにした。
 同山車組は1921(大正10)年、長者山新羅神社のみこし行列のお供として初参加し、今年で96回を数えた。今回は「本地弁財天と福の神々~蕪嶋神社の再建を願う~」と題して製作。東日本大震災の影響を考慮し審査を行わなかった2011年をのぞき、06年から10年連続で最優秀賞を受賞した。祭り関係者によると、同一団体・町内会の10連覇は初めてという。
 祝賀会では秋山委員長(58)が、中居林、吹上両町内会をはじめとした山車製作への協力に感謝を述べた後、「日本一の山車祭りに恥じないよう後継者を育て、伝承していきたい」と決意を述べた。来賓の小林眞市長らが「組のますますの発展を心から祈る」とお祝いの言葉を贈った。
 同山車組はこれまで、計19回の最高賞を受賞しているが、賞狙いではなく、「町内の方々に恥ずかしくない山車を作ろう」がポリシー。祭り直前には約30人のボランティアスタッフが作業に当たる。ここ12年間、製作責任者を務めている豊嶋伸一さん(47)は取材に「色彩にこだわって作っているが、手を抜くことなく責任を持って分担した作業をやってくれる」とスタッフをたたえた。
 4年後に山車参加100年の節目を控え、同組関係者は10連覇を弾みに意欲も新た。アトラクションでは、今年の運行で使用した大太鼓1、小太鼓5を壇上に用意し、次代を担う子どもたちがはやしを演奏した。招待された他の山車組関係者も登壇し、「木遣(きや)り」や大太鼓をリレー形式で披露。出席者は組ごとに微妙に異なる節回しや響きを堪能した。

(東奥日報社)