西北

20年目の新作は「纏」/五所川原立佞武多

2016.10.28

来夏の五所川原立佞武多に出陣する新作「纏」の下絵

来夏の五所川原立佞武多に出陣する新作「纏」の下絵

 青森県五所川原市は27日、2017年8月の五所川原立佞武多(たちねぷた)に出陣する新作「纏(まとい)」を発表した。制作は鶴谷昭法さん(34)=市観光物産課技能技師=が手掛け、度重なる大火から立ち上がってきた市民の不撓(ふとう)不屈の精神を勇壮なまとい振りで表現する。制作作業は11月から本格化し、来年7月に完成予定。
 新作は高さ23メートル、重さ19トン。燃えさかる炎を背に、はんてんと股引き姿の火消しが屋根上で見えを切り、まといを振っている。後方の「見送り」部分には不動明王をあしらう。
 五所川原市は1944年、46年の2度にわたり、中心市街地の大半を焼失する大火に見舞われた。
 5台目の大型立佞武多制作となる鶴谷さんは27日、市役所で下絵を披露し「市民は助け合って大火からの復興を遂げ、防災の取り組みも進んできた。そうした歴史を(立佞武多を通じ)小中学生に伝えたい」と意気込んだ。
 五所川原立佞武多は、市街地での運行が98年に始まってから来年で20年となる。平山誠敏市長は「節目を飾るのにふさわしい立佞武多が来年7月に完成する。市としても、より多くのお客さんに楽しんでもらえるよう全力で取り組みたい」と述べた。

(東奥日報社)