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【青森LOVERS Web連動企画】私が立田龍宝(青森)です。/最年少ねぶた師 全てがねぶたに直結

2016.11.07

<たつた・りゅうほう 1985年、青森市生まれ。本名・健太。幼少時からねぶた師への夢を抱き、中学2年で、同市のねぶた師・内山龍星さんに弟子入り。弘前大学教育学部卒業後、母校の青森工業高校で4年間教員生活。13年春に退職し同8月、ねぶた師としてデビューした>

<たつた・りゅうほう 1985年、青森市生まれ。本名・健太。幼少時からねぶた師への夢を抱き、中学2年で、同市のねぶた師・内山龍星さんに弟子入り。弘前大学教育学部卒業後、母校の青森工業高校で4年間教員生活。13年春に退職し同8月、ねぶた師としてデビューした>

 20畳ほどの自宅アトリエには、武者人形の面をかたどった高さ約2メートルの針金の骨組み。北国の夏を熱く盛り上げた青森ねぶた祭から1カ月。31歳の最年少ねぶた師はここを拠点に、来夏に向けて静かに動き出している。
 今夏の題材は「三国志」。2013年のデビュー以来、歌舞伎の演目が続いたが「名前にいただいた『龍』に初挑戦し、納得したものができた」という。6月に青森市で開かれた「東北六魂祭」にも出陣。龍のごとく「飛躍」する年になった。
 ほかの若手ねぶた師とともに技術向上や伝承に努め、講演活動も積極的にこなす。「ねぶた師が普段、どのように過ごしているか、皆さんからよく聞かれますよ」。自身は時間があれば美術館巡りや舞台観賞へ。時には上京して歌舞伎を観たり、図録を求めて古書店を巡る。
 最近は、リオデジャネイロ五輪の閉会式に目を引かれたという。日の丸が徐々に大きくなり、青森大の新体操や「安倍マリオ」が登場。「日の丸から生まれ出るストーリー性に感激した。『本体』が来て、客前で回され『送り』へ向かう。ストーリーをどう展開し解釈してもらうか。ねぶたも同じですね」
 ねぶたの魅力を知ってほしいと、ブログやフェイスブックで情報発信する。「制作過程も公開している。興味を持ってもらえれば中国などからも青森を訪れてくれるはず」と熱っぽい。見て、聞いて、作って、伝える。全てがねぶたにつながると信じてやまない。
 地元の小学校でねぶた制作を指導することも。「ねぶた師になりたいと、児童がわざわざ訪ねて来てくれた。うれしかった。自分もこうだったのかな」とほほ笑み、すぐに表情を引き締めた。「だからこそ子どもたちをワクワクさせるねぶたを一生懸命作らなければいけない」

(東奥日報社)