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【青森LOVERS Web連動企画】私が島康子(大間)です。/まちおこし仕掛け人 海峡エリアは宝石箱

2016.12.04

 〈しま・やすこ 1965年、大間町生まれ。慶応大学卒業。人材派遣・広告代理店大手のリクルート勤務を経て、98年にUターン。2000年、まちおこしゲリラ集団「あおぞら組」結成。13年から「Yプロジェクト」社長。津軽海峡マグロ女子会の青森側とりまとめ役〉

〈しま・やすこ 1965年、大間町生まれ。慶応大学卒業。人材派遣・広告代理店大手のリクルート勤務を経て、98年にUターン。2000年、まちおこしゲリラ集団「あおぞら組」結成。13年から「Yプロジェクト」社長。津軽海峡マグロ女子会の青森側とりまとめ役〉

 「小さい頃は、くそ田舎から一日も早く出て、都会の女になってやると思っていた」。リクルート勤務を経て1998年、33歳で家業の製材所を継ぐために帰郷した。「帰って来たら、大間はサイコーに面白かった。だから大爆発!」
 飛び交う方言や町行く人の姿…幼い頃体験したはずの世界が新鮮に映った。「取れたての魚をもらったりすることが日常の中にある。それがすごく豊かなことだと思えるようになった」という。ホームページを作り、日々の暮らしの面白いことや町で出会った人々を発信するようになった。
 そんなときにNHK連続テレビ小説「私の青空」のロケが町にやって来た。オンエアが近づいた2000年の正月、仲間内で「なんか面白いことやんねば」と話したことがきっかけとなり、まちおこしゲリラ集団「あおぞら組」を結成した。
 「よぐ来たの~」。色とりどりの大漁旗を振り、観光客を出迎える「旗振り」活動は、今では大間高校生も参加する。「若い子たちが自分もやりたいと思ってくれて感無量」と、地域を誇りアピールする次世代の成長に目を細める。
 あおぞら組が作った「マグロ一筋テーシャッツ」は04年のアテネ五輪男子柔道90キロ級で銀メダルを獲得した泉浩さん(同町出身)の応援団が着用し大ヒット。「『理屈こねる前に、まんず動け!』で活動するボランティア集団が収益を出せる集団に変わった」と転機を振り返る。
 13年、あおぞら組の収益部門を株式会社化し「Yプロジェクト」を設立。グッズ販売のほか、「大間の浜まぢあるき」など旅行商品を手掛ける。「今後は見て食べるだけではないマグロの生かし方を考えたい。例えばマグロ漁船に乗って漁を間近で見るツアーとか。漁師の文化も伝えていきたい。また、マグロ以外の魚や青森ヒバなどの価値を上げていく」とアイデアは尽きない。
 青森県と道南地域の女性たちでつくる「津軽海峡マグロ女子会」では青森県側のとりまとめ役を務める。「津軽海峡エリアは宝石箱。土地一つ一つが違う色で、輝き合っている。競争と尊敬で磨き合っていきたい」

(東奥日報社)