エリア 西北

立佞武多ブラジル遠征記(1)

2015.02.10

サンパウロで立佞武多を組み上げ帰国した、現場監督の佐藤さん(前列右)ら職人一行

サンパウロで立佞武多を組み上げ帰国した、現場監督の佐藤さん(前列右)ら職人一行

ブラジル人作業員によってクレーンでつり上げられた立佞武多(五所川原市提供)

ブラジル人作業員によってクレーンでつり上げられた立佞武多(五所川原市提供)

 真夏のブラジル・サンパウロで、サンバカーニバルに出演する五所川原市の立佞武多(たちねぷた)を組み立てたメンバー12人が、4日間の作業を終えて吹雪の五所川原に戻ってきた。言葉が通じない現地スタッフとの作業は予想以上に困難だったという。それでも「世界中から見に来た人を楽しませなきゃ」と持ち前の職人かたぎで連日の雨の中、予定期間内に仕事をやり遂げた。
 現地で作業に当たったメンバーはとび職6人、大工3人、電気工2人、制作者2人の計13人。五所川原立佞武多で運行される20メートル超の大型を組み立てた実績と確かな技術力を持つ職人たちだ。カーニバルに出演する「復興祈願・鹿嶋大明神と地震鯰(なまず)」を制作した福士裕朗さん(33)を除く12人は日焼けした顔で青森空港に到着。達成感をにじませた。
 大工の竹内義博さん(60)は「組み上げに使うクレーン車が予定時間に使えずに4時間近く待たされることもあった。五所川原で作業するよりも3倍ぐらい時間がかかった」と苦笑い。完成した立佞武多を見上げた在伯県人会の玉城道子会長が「じゃわめぐ」とつぶやいた一言がうれしかったという。
 現場監督を務めた佐藤利幸さん(52)は通訳を介しても作業に関する話がうまく伝わらず「大変だった」と言葉に実感を込めた。それぞれ本業があり、サンバのリズムで練り歩く立佞武多の雄姿を見られなかったが、「現地の人たちが喜んでくれたら、それでOKってことよ」と、さばさばした口調でメンバーの気持ちを代弁した。(東奥日報社)

(東奥日報社)