エリア 中南

津軽ダム完成 着手から28年

2016.10.17

 国が西目屋村に建設を進めてきた津軽ダムが完成し、同ダムで竣工(しゅんこう)式が行われた。ダム用地に土地を提供した旧砂子瀬、旧川原平両地区の住民や自治体関係者ら約450人が、事業着手から28年を経ての完成を祝い、岩木川流域の治水・利水の充実と同村の地域振興に期待を込めた。
 式典で、津軽ダム建設促進期成同盟会会長でもある葛西憲之弘前市長が「岩木川流域の住民への恩恵が末永く続くことを願う」、関和典西目屋村長が「皆さんからの支援をもらい、共に津軽ダムを活用したい」とあいさつ。来賓の木村太郎衆院議員らが祝辞を述べた。
 水没する前の砂子瀬、川原平両地区の住民の暮らしや工事の歩みを映像で紹介。記念放流や西目屋小の児童6人による「期待の言葉」発表を行った。用地提供者を代表し、三上宏さんと工藤茂樹さんがダムに沈んだ故郷への思いを込め献花。出席者によるくす玉割りと万歳三唱で完成を祝った。
 津軽ダム工事事務所の鈴木勇治所長は式典後の取材に「地権者をはじめ、長年支援いただいた皆さんにあらためて感謝したい。末永く愛されるダムになるよう、引き続き取り組んでいく」と語った。
 津軽ダムは60メートル上流側にある旧目屋ダムの再開発事業として1988年に事業着手、91年に建設が始まった。2014年にダム本体コンクリート打設が完了し、16年2月にダムの安全性を確認する試験湛水(たんすい)を始め、9月に終了。
 堤体の高さは97.2メートル、総貯水容量は1億4090万立方メートルでそれぞれ旧目屋ダムの1.7倍と3.6倍。洪水被害軽減や、かんがい用水補給などを行う多目的ダムとして役割を担う。
(東奥日報社)

くす玉を割って津軽ダム竣工を祝う出席者=西目屋村の津軽ダム

くす玉を割って津軽ダム竣工を祝う出席者=西目屋村の津軽ダム

水没した故郷を思い献花する用地提供者代表の工藤さん(右)と三上さん

水没した故郷を思い献花する用地提供者代表の工藤さん(右)と三上さん

(東奥日報社)