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【青森LOVERS Web連動企画】私が外崎正賛成(青森)です。/レストハウス経営・山岳スキーガイド 「八甲田の今」伝える

2017.02.05

<とのさき・まさなり 1965年、青森市生まれ。幼少期から両親の営むレストハウスがある田代平の自然に親しむ。青森東高校卒業。レストハウスを継ぎ、夏は箒場、冬は山岳スキーガイドとして一年中、八甲田を拠点に活動する。ブログ「箒場便り」や写真展も好評>

<とのさき・まさなり 1965年、青森市生まれ。幼少期から両親の営むレストハウスがある田代平の自然に親しむ。青森東高校卒業。レストハウスを継ぎ、夏は箒場、冬は山岳スキーガイドとして一年中、八甲田を拠点に活動する。ブログ「箒場便り」や写真展も好評>

 夏は田代平で「レストハウス箒場(ほうきば)」を営み、冬は八甲田山ガイドクラブのメンバーとして国内外からのスキー客をガイド。一年を山とともに過ごし、ブログで八甲田の四季の表情を発信する。「山は毎日変わる。毎日感動する。それがあるから続けられる」
 雄大な山域とパウダースノーが人気の八甲田は今、国内外のスキーヤー・スノーボーダーで大にぎわい。シーズン中、ガイドは連日休みなしだ。ガイド歴24年。方角、地形、天気の変化-。山は体で覚えた。「安全に滑り、いい雪、いい景色だったと楽しんでもらえるのが一番。お客さん同士が仲良くなり、毎年来てくれる。そんな人の輪がうれしい」と笑顔を見せる。
 レストハウスの営業は4月から11月上旬まで。名物のカレーライスやラーメン、山菜そばで行楽客を迎える。45年前、キノコ採りに来た祖母の故イマさんがこの場所を気に入って店を開き、程なくして息子夫婦に譲った。外崎さんも幼少の頃からよく連れてきてもらって遊んだ。
 会社勤めをしていた20歳の時に父が他界し、思いがけず母と2人で店を続けることに。しばらくは無我夢中だった。「この場所にいるのが当たり前、ここが好きだと思えたのは何年もたってから。その時やっと、いい所に店をつくってくれたと思えた」。継いでから32年。「心地良くて、また来たくなるような店であり続けたい」と穏やかに語る。
 田代平の魅力をより多くの人に伝えようと写真を撮り始め、2010年にブログ「箒場便り」を開いた。新緑、落ち葉、季節の草花、店先に顔を出す動物たち…。山の日常や、季節が変わるかすかな兆しを優しい視点で切り取る写真にはファンも多い。12年から毎秋、店裏の林で写真展を開催。木漏れ日の中で眺めると「自分の写真も違った表情に見えてくる」という。
 ブログも写真展も、店やスキーを通して知り合った仲間が導いてくれた。「人のつながりが宝。好きな仕事を長く続けて来られて幸せ」。愛用のコンパクトカメラを懐に、今日も山へ。これからも気負わず「八甲田の今」を伝え続ける。

(東奥日報社)