三八

【青森LOVERS Web連動企画】私が西本匡(階上)です。/青森フィッシングガイド代表 豊かな釣り場 次代に

2017.02.12

 <にしもと・ただし 1975年佐賀県鳥栖市生まれ。中央大学文学部卒業。首都圏で働いていたが、転職に伴い2004年に八戸市へ。05年、結婚を機に階上町に移住。15年に青森フィッシングガイドを設立。釣り初心者を対象に、渓流のほか湖、海でも案内役を務める>

<にしもと・ただし 1975年佐賀県鳥栖市生まれ。中央大学文学部卒業。首都圏で働いていたが、転職に伴い2004年に八戸市へ。05年、結婚を機に階上町に移住。15年に青森フィッシングガイドを設立。釣り初心者を対象に、渓流のほか湖、海でも案内役を務める>

 2月上旬、三沢市と東北町に接する姉沼は結氷し、約10組の釣り人が氷上でワカサギ釣りを楽しんでいた。
 「釣果はどうですか」。釣り客に尋ねて回り、聞き取った情報を自身が経営する「青森フィッシングガイド」のサイトにアップ。テントの釣り客には、安否確認も兼ねて声掛けする。
 姉沼は県内で数少ない氷上ワカサギ釣りのスポットとして知られるが、昨冬までは管理する人がおらず、ごみ捨てや氷が薄い場所での水難事故もあったという。
 今冬から、3月15日までの釣り解禁中、沼に隣接する土地を三沢市から借り受け駐車場を開設。釣り場の監視業務も行い、釣り場維持協力金として車1台につき300円、小川原湖漁協の委託を受け、遊漁料も徴収している。
 「ワカサギ釣りは手軽で敷居が低い分、水中転落や換気が不十分なテント内での酸欠など事故も多い。ポイ捨てなどのマナー違反もあり、釣りそのものが禁止されてしまう前に何とかしなければと思ったんです」
 釣り場維持と安全に釣りを楽しんでもらうため、階上町の自宅から毎日1時間かけて姉沼に通う。
 釣りガイドの会社を立ち上げたのは2015年。11年の東日本大震災後、「人間いつ死んでもおかしくない。やりたいことをやって、後悔しない人生を送ろう」と脱サラした。4~9月は、奥入瀬渓流近くにあるホテルの宿泊客らに渓流釣りをガイド。渓流が禁漁となる10月からは十和田湖でヒメマス釣りも教える。
 父親の転勤に伴い佐賀、愛知、東京で暮らし、それぞれの土地で釣りを楽しんだ。「青森県内は自然が豊かで、これほど魚影が濃いところは他にない。でも地元ではその魅力に気付いていない人が多く、失われていく自然もあると感じた」。県外出身の自分だからこそ、県外の人はもちろん、県内の人にも本県の自然の素晴らしさを伝える役割があると自負する。
 「子や孫の世代に『昔はよく釣れたのに』なんて言いたくない。『昔より釣れるようになったね』と言える釣り場を残したい」

(東奥日報社)