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新旧ふたつの「津軽の塔」を訪ね歩く旅

2017.02.15

先日、青森県を訪ねた際、帰路はちょいと寄り道して、津軽半島を巡ってみました。

今回は仲間四人であらたな発見を求めての旅。少年探偵団ならぬ「中年探偵団の旅」というわけです。

新青森駅でレンタカーを借り、いよいよ出発。

道中の雰囲気を楽しむため、できるだけバイパス道を避け、街なかのバス路線をたどる旅です。

津軽半島にそびえる塔で陸奥湾一望

 まずクルマを止めたのは外ヶ浜町の蟹田港。

ここにそびえるのは、風のまち交流プラザ、通称「トップマスト」です。

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三〇メートルを誇る展望塔を持ち、螺旋状の階段を昇ると、そこからは陸奥湾を一望できます。(冬季、屋外展望スペースは閉鎖中、階段で塔上までは行けます。)

これぞ新たなる「津軽の塔」。

階段は網状の鉄製で下が透けて見える構造、高い所が苦手な方にはちょっと酷かも。

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近くの太宰治が花見を楽しんだとされる観瀾山(かんらんざん)を横目に、さらに北上します。

 元祖「津軽の塔」現わる

旧道を進み、外ヶ浜町の旧平舘村に入り平舘灯台を過ぎると、道沿いに巨大がコンクリート建造物が姿を現しました。

道路脇の小高い丘に建つ塔、驚くほどの高さながら、薄っぺらなコンクリートの板のような容姿。地図を確認しても何も情報がなく、まさに謎の塔です。

中年探偵団たちは俄然色めき立ち、クルマを降りて、この謎の塔を写真に収めました。

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 さて、この塔のことはインターネットで検索してみたり、知り合いに尋ねてみた結果、いろいろなことが解ってきました。

正式名称は「石崎無線中継所」。

かつて電電公社が電話やテレビ中継回線として本州と北海道を結んだ電波塔だったそうです。2001年にその役目を終えて、いまは廃墟となっているとのことでした。

それにしても陸奥湾岸のあらゆるところから望めそうな威風堂々の建造物です。

当面は今のままと思われますのでお立ち寄りの際は、ぜひともご覧あれ。

 北のはずれの龍飛崎

興奮を収め、クルマを進め高野崎を巡り、最終目的地の龍飛崎にたどりつきました。

ここに着く頃にはぼんやりと対岸を望むほどの薄曇りになっていました。

歌碑前で赤いボタンを押し、津軽海峡冬景色の二番を聴き、そろそろ帰路に就く時間です。

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途中、佐渡菓子店で、三厩名物の和菓子「うばたま」を買い求め、「奥津軽いまべつ」駅に。

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今回は、ここから津軽海峡を渡り、函館に帰りつきました。

 津軽半島が身近になりました

さて、昨年、北海道新幹線「奥津軽いまべつ」駅が開業しました。

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ここでレンタカーが利用できること、また青森市内で借りたクルマをここで無料で乗り捨てできるようになったことは、すごく魅力的です。

これによって、南北海道に住まいする私たちにとっては、津軽半島を訪ねることがほんとうに容易になりました。

函館から龍飛岬の日帰り旅、そしてまたガイドブックには絶対に載らない、新旧ふたつの「津軽の塔」を訪ね歩く旅など、まだまだ楽しみは尽きません。

(田村 昌弘)