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【青森LOVERS Web連動企画】私が鈴木マグロー(深浦町観光課主幹)です。/町活性化へ知恵と汗

2016.11.27

TO20161122G00626010100_01 「深浦のことを知らない人が県内にも国内にもまだまだいっぱいいる。話題を創出して、一人でも多くの人に町に来てもらい、お金を落としてもらうことが自分の仕事です」と話す。
 深浦町観光課の職員として、地元の魅力を発信しようと奔走する毎日が続く。
 取材前日まで、フィールドワークで町を訪れた大学生の受け入れや、日本一の大イチョウを中継する県内外のテレビ局への対応など、部下たちと連日深夜まで大忙しだった。でも忙しいとは口にしない。
 「死んだ父に『何日も徹夜した人でなければ忙しいと言ってはいけない』と言われたことがある。自分はまだまだ。だから『忙しい?』と聞かれたら『バタバタしてます』と答えています」と笑う。
 1993年に役場入り。教育委員会時代は子ども教室、アドベンチャーキャンプ、芸能祭などを企画。観光課異動後も夏祭り「ふかうらヤットセ」や大イチョウのライトアップをはじめ、深浦じゃらんや深浦マグロステーキ丼(マグステ丼)、青池ソフトなどを仕掛けた。
 「ゼロから始めるのは得意ではないが、マンネリと指摘されたり、役場のせいと言われたくない」
 地元への愛情は強いが、「深浦のために」という気持ちでは空回りするという。携わる人すべてが「自分のために」納得できることをする。そうすることで周囲に好影響が広がる。料理人や漁業関係者ら多くの人が関わったマグステ丼の開発で学んだことだ。
 マグステ丼は4年目に突入し、これまで約14万食以上を売り上げた。県内で後に続く新・ご当地グルメも増えてきたが、本人は「マグステ丼はブーム。ブームは必ず終わる」と冷静だ。
 だが開発に関わった人が、産んで育てる苦しみを共有し取り組みのノウハウと挑戦する心を得た。ゼロから始められる自信がついたと感じている。
 「稼げる地域の活性化のために徹底的に知恵を絞って汗をかく。地域バカを増やして、とにかく前のめりで取り組んでいきたい」

 <すずき・まぐろー 1972年、深浦町生まれ。慶応大学通信課程中退。93年町役場入り。2008年から観光課でさまざまな企画を立案。新・ご当地グルメ提供団体でつくる「新・ご当地グルメネットワークあおもり(S-1あおもり)」事務局長。好きな魚はマグロではなくサバ>

(東奥日報社)